
大日本印刷(DNP)は、インターネット上の仮想空間「メタバース」を活用して、自治体が抱える課題に寄与するパッケージサービスの提供を開始する。
DNPは2021年から、リアルとバーチャルの空間を融合する「XR」の技術を活かし、新しい体験と経済圏を創出する「XRコミュニケーション事業」を展開している。また、人々がいつでも簡単かつ安全・安心に楽しめる空間を構築するXRロケーションシステム「PARALLEL SITE(パラレルサイト)」も提供している。今回、これらの機能を活用して、地域の課題解決に向けて簡易的な実証段階から利用できるサービスを開発し、全国の自治体向けに提供する。
今回のサービスでは、自治体向けに4つの課題「地域の魅力発信」「産業振興の促進」「相談業務の支援」「地域コミュニティーの活性化」に対応する。また、画像・動画コンテンツの掲出、音声でやり取りできるボイスチャット、「楽しい」「すてき」等のスタンプによる利用者の感情の表現など、さまざまなコミュニケーションの機能をメタバース内で利用できる。DNPは、自治体と連携して「渋谷区立宮下公園Powered by PARALLEL SITE」や「札幌市公認PARALLEL SAPPORO KITA3JO」、「バーチャル秋葉原」、「デジタルモール嬉野」など多様なメタバースを構築してきた実績がある。DNPは自治体等がメタバースを本格導入する前の実証実験の企画設計から、空間の構築、本格的な運用まで、ワンストップで支援する。
価格は、初期費用:200万円~、月額利用料:30万円~(すべて税抜)。