2023年06月14日 19:12

「海と日本プロジェクトinとっとり」は、鳥取県湯梨浜町と鳥取県中部清掃事業協同組合と共催で、6月6日、「海洋ごみ回収困難地でのドローン活用」をボランティア清掃に合わせて実証実験を行った。本プロジェクトは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するもの。
当日、鳥取県中部の湯梨浜町宇谷海岸に、湯梨浜町の宮脇町長をはじめ地元清掃事業者や企業、自治体、遠くは大阪のドローン関連会社の関係者など、計82名が集まった。鳥取県中部の海水浴場は減り続け、ここ宇谷海岸も海水浴場ではない。普段から訪れる人が少ないためか、多くの漂着した海洋ごみが散乱しており、配られたごみ袋はすぐに一杯に。
清掃活動の後、専用ドローン(特許出願中)による、海洋ごみの輸送実験を実施した。専用ドローンは、海岸部を清掃する清掃事業者の「北溟産業」と、ドローン会社の「株式会社skyer」が共同で開発。
崖下などに打ち寄せられた海洋ごみを効率良く運べないものか、という考えから始まったこのプロジェクト。現段階では、約15kgまでは輸送可能。海洋ごみでいっぱいになったフレコンバッグを専用ドローンで1つずつ吊り下げ、約200mを輸送した。無事に着陸した時には、見守る参加者から拍手が起こり、テクノロジーを活用した新たな清掃活動の可能性を共有した。