2023年05月15日 16:11

東京のFMラジオ局のIT関連会社であるJ-WAVE iが、千葉県勝浦市に対し、「勝浦市民レポートシステム」の提供を開始した。房総半島の南東部に位置する千葉県勝浦市は、海・山と自然豊かな土地であると同時に災害への備えも重要な地域。行政が市内全域の危険箇所等を効率的に把握し、管理する施策を検討していた。そこで提供を開始したのが、今回の「勝浦市民レポートシステム」。
市内で発生している各種事象について、スマートフォンなどから写真や位置情報を添付して通報可能な災害等レポートフォームと、これを行政職員が把握し管理を行う、管理画面で構成されている。
市民からレポートが届くと、その種別によって適切な部署に通知メールやFAXが届き、この通知をきっかけに職員が管理画面にアクセスすると、住民のレポートを確認できる。確認を行ったレポートは、対応状況によりステータスを変更しコメントを残していくことが可能。また担当課が異なる場合は、他の課に割り振りを変更する機能など、行政における運用の実態に合わせて、実装を行なっている。
J-WAVE iでは、勝浦市に対して2017年より防災アプリ「かつうらメイト」を提供しており、市民への定着が進んでいる。「かつうらメイト」と合わせてこうしたシステム提供を行うことで、職員の電話対応や事象管理等の負荷軽減とともに、災害時活用も含め、安全安心に暮らせるまちづくりへの総合的な貢献を目指す。