2023年05月12日 18:36

ヤマハは、インド共和国デリー教育委員会と連携し、4月よりデリーの公立初等学校10校の第5学年を対象に、リコーダーを使った日本型器楽教育を導入した。
インドでは、2017年よりリコーダーやキーボードのプログラムを私立初等学校の課外活動として展開してきたが、今回初めて公立初等学校の正規授業内で実施する。同社は、リコーダーの技術的な指導だけでなく、グループワークやディスカッションなどを通じ相互理解の場を授業に取り入れたプログラムを提供している。また、授業開始に先立ち、全人的な教育の指導法に注目した音楽科教員研修を実施している。今後は、デリーでの導入校の拡大を目指している。尚、インドでの「初等教育への日本型器楽教育導入事業」は、文部科学省による「令和4年度第2回EDU-Portニッポン応援プロジェクト」の一つに選ばれている。
同社は、これまで総合楽器メーカーとして、音楽・器楽教育のメリットを世界各地の音楽教育現場に広めてきた。その中でも2015年より新興国を中心に展開している「スクールプロジェクト」は、音楽・楽器の楽しさを伝えるため、公教育における音楽と楽器を使った活動の普及を目指した取り組みだ。これまでにマレーシア、インドネシア、ベトナム、インド、ブラジル、アラブ首長国連邦、エジプトの7カ国累計202万人(3月末)の子どもたちに器楽学習の機会を提供し、音楽・楽器演奏を楽しむ環境づくりを支援してきた。