2023年04月18日 09:57

ソウルオブジャパンは、三重県津市にある同社三重工場敷地において、日本最大級のアトランティックサーモン閉鎖型陸上養殖施設の建設工事を開始する。

同施設の敷地面積は約14ヘクタール。建設建物は全棟を合わせ延床面積7万平方メートル程度となる。主要な建築8棟。最大床面積の棟は約1万6500平方メートル。その中に養殖施設(水処理施設含む)として6棟、食品加工場・管理棟を、地上2階建、主に鉄骨構造で建築する。今回の着工に際しては、まず最初に卵を受け入れる施設(孵化施設、4400平方メートル)を先行して建設し、その後魚の育成に合わせて順次、後続の建物の建設を予定している。

同社の最先端閉鎖循環陸上養殖技術は、海面での養殖と異なり、生産効率や環境への影響の観点から、適切にコントロールされたクリーンな環境の工場内で、高度な水質管理と魚の健康管理を行いながら卵の孵化から成魚まで一貫した養殖を行う革新的な技術だ。これにより、安全で安心できる国産アトランティックサーモンを安定的に生産できる。環境や魚の健康に影響の恐れがある薬品やホルモン剤などは一切使用しない。アトランティックサーモンは低水温での飼育が必要なため、現在はノルウェーやチリ等の海で養殖され日本に輸入されているが、陸上養殖による水温コントロールを通じて日本で養殖し、鮮度の良い製品を流通させることが可能となる。

所在地は、三重県津市森町5000-2(ニューファクトリーひさい工業団地内)。着工は4月。竣工は2025年度(予定)。

ソウルオブジャパン