2023年04月06日 16:20

電動モビリティベンチャーのglafit(グラフィット)の製造販売する「GFR-02」が、昨年3月に和歌山市の公用車として配備された。配備済みの車両に、このたび満を持して「Mobility Category Changer(モビチェン)」が実装された。「モビチェン」をつければ、日本初、道路交通法の車両区分の切替えを認められ、利用シーンに合わせて1台で、原付1種と自転車の使い分けが可能な電動バイクとなる。

二刀流バイクGFR-02は、2019年に規制のサンドボックス制度へ、同社と和歌山市が共同申請し実証実験等を実施。2021年6月に「電動バイク(原付)と自転車の車両区分の切替え」を道路交通法の上で公的に認められた、日本初の電動バイク。

東京などの都市圏ではバイクの停められる駐輪場が少なく、多くの原付ユーザー、オートバイユーザーは駐輪スペースを探すのに苦労している。二刀流バイクGFR-02は、モビチェンを起動させ自転車になるので、自転車の駐輪場に駐車することが可能(ラック形状によりディスクブレーキが当たってしまう場合は不可)。

和歌山市営駐輪場では、モビチェン付きGFR-02は自転車として市営駐輪場に駐輪可能とされている。原付の利用料は220円 (営業時間内1回あたり)に対し、自転車は150円(営業時間内1回あたり)で利用可能と、駐輪場を探す手間の他に、コスト面でも安くなるメリットがある。尾花正啓和歌山市長は、「新しい電動モビリティのメリットを積極的に利用してほしい」と、モビチェン付きGFR-02の市営駐輪場への自転車としての駐輪を広く発信している。