2023年03月29日 09:57

JR東日本は、仕事の現場でのリアルな体験と、新学習指導要領に準拠した座学を通して学校の勉強の理解につなげる、おしごと体験学習「ことむすび」の販売を開始する。
文部科学省の調査研究によると、子どもの頃の職業体験は学校の勉強への前向きな姿勢につながることが分かっている。同社は、職業体験の持つ効果をさらに高めるべく、新学習指導要領に準拠し各教科に関連づけた体験商品を通して子どもの学びを応援する。
「ことむすび」は、「体験」と「座学」を軸にした構成で、1.5~2.5時間の内容となっている。「体験」では、普段見る・入ることができない実際の仕事の現場でのリアルな体験を楽しんでもらい、知的好奇心を高める。「座学」では、新学習指導要領に準拠した内容をもとに、実際の仕事に従事する社員が子どもの目線に合わせて解説し、体験を学校の勉強につなげる。
体験商品の「運転士・車掌編」では、「電気の通り道」をつくることで電車が動いていることや、ICT技術が鉄道の安全・安定輸送を支えていること、実際に電車を動かす運転士・車掌の仕事について学べる。「駅の仕事を支える機械編」では、Suicaや自動改札機、ホームドアなど、駅の仕事を支える機械の仕組みに「磁力」の原理が応用されていることや、技術開発・保守など機械技術者の仕事について学べる。「電車を動かす電気の力編」では、電車を動かすための「電気の通り道」や、その通り道を流れる「電流の働き」、電気の変換による「電気の利用」、そしてこれらに携わる電力技術者の仕事について学べる。