2023年02月27日 12:31

IDENTITYが運営する「きほんのうつわ」は、2月27日12時より、リサイクル土で製作した新商品「カップ」の販売を開始する。2022年2月に先行予約を行い、1カ月で200個完売した同ブランドの「カップ」。今回、ブランドの新たな取り組みとしてリサイクル土を利用した。

岐阜県において、1992年ごろには約60の鉱山が稼働していたが、現在稼働しているのは5つの鉱山のみ。鉱山採掘における後継者不足や経営上の問題などで閉山が相次ぎ、うつわづくりに適した土が採れなくなりつつある。東濃では、その解決策のひとつとして、陶磁器・焼き物の資源循環と環境負荷の少ないものづくりに取り組んでいる。1997年には、陶磁器のリサイクルを目的とした「グリーンライフ21・プロジェクト(GL21)」が設立され、地域ぐるみで原料枯渇の問題に向き合ってきた。

今回の「カップ」に使用しているリサイクル土も、「GL21」の取り組みの一環で生まれたもの。このリサイクル土は、岐阜県をはじめ各地から回収した不要なうつわを粉砕し、土に混ぜ込んでいる。粉砕したうつわを20%含む「カップ」は、通常の「きほんのうつわ」と同様に、電子レンジ、オーブン(150℃まで)、食洗機対応可能。また当初は高台のないシンプルなデザインだったが、利用者の声に応え、重ねられるように改良した。価格各1760円(税込)。

リサイクル土は「カップ」だけでなく、今後、開発する商品でも順次展開していく予定。公式オンラインショップはこちら