2022年10月28日 19:37

東北大学と三井不動産は、次世代社会に向けたロボットに関する共同研究を開始した。ロボットの研究開発は加速度的に進展し、2050年には、至るところにロボットが存在し、人とロボットが共生する社会が訪れることが期待される。
東北大学と三井不動産は、このような社会を見据え、オフィスにおける人とロボットの共生の在り方を探る。ロボットがオフィスワーカーとのコミュニケーションを通じて個々の特性を把握し能力を引き出すことで、オフィスワーカーが前向きかつ創造的に自身の役割に取り組むことができる未来を想定。その実現を目指して、共同研究を開始した。
本研究のファーストステップとして、ロボットが把握する個々の特性のうち、まず「心身の健康」に着目。健康状態は日々変化しているが、わずかな変化については本人も見過ごすことがあり、気付かないうちに状態が悪化する恐れがある。そこで本研究では、ロボットがわずかな健康状態の変化もつかみ、その変化についてさりげなく伝えるまでの方法について研究する。
ロボットがオフィス空間内を自律移動するための機能を開発し、ロボットがインタラクションを通じて収集したデータに医学的見地を加えて、わずかな健康状態の変化を分析するアルゴリズムを作成。ロボットがオフィスワーカーに対し、例えば普段と比較して疲れ気味であることや調子が良さそうであるといった、わずかな健康状態の変化をさりげなく伝える「伝え方」について研究する。