2022年10月11日 16:13

凸版印刷は、生産と需要の情報をマッチングするプラットフォーム「ジモノミッケ!(TM)」を開発。福島県会津若松市とその近隣地域で、2022年9月まで実証実験を行ってきた。
このたび、会津若松市における「複数分野データ連携の促進による共助型スマートシティ推進事業」の「食・農業」分野の取り組みに「ジモノミッケ!™」が採用。10月11日より「都市OS」との連携を開始する。これにより「ジモノミッケ!™」は、農産物の生産と需要の情報を可視化し、地産地消を促進するマッチングサービスとして、同日より会津若松市および近隣地域の生産者と実需者が利用できるようになる。
「ジモノミッケ!™」は直感的に操作ができるインターフェースを持つ、農産物の需給情報マッチングプラットフォーム。生産者は「供給情報」、実需者は「需要情報」をPCやスマートフォンで登録。入札や落札などマッチングの状況はリアルタイムで確認でき、マッチング後は指定日時に専任の配達員が農産物を集荷し、実需者に納品。無線通信タグを貼付したコンテナによるトレーサビリティ・温度管理ができる仕組みを導入し、安全な物流体制を構築する。
7月11日~9月30日にかけて行われた実証実験には、会津若松市とその近隣地域から、30の生産者と宿泊施設、飲食店、小売店など30の実需者が参加。規格外品の取扱いや受発注の可視化による「食品ロスの削減」や、地域内流通の最適化と梱包の簡易化による「生産者負担の軽減」に対し、その効果を期待・実感する声が得られ、本サービスの有用性が確認できた。