2022年09月14日 09:51

PKSHA Technologyは、東京海上ホールディングスとの合弁会社であるAlgoNautと連携し、日新火災海上保険の自動車保険金の不正請求対策に、PKSHAの予測最適化技術および自然言語処理技術等を活用したアルゴリズム「PKSHA Security for Insurance」を8月から提供開始した。
保険業界において保険金の不正請求対策は、健全かつ安定的な損害保険制度の運営や保険事業の信頼維持および公平性確保の観点から業界全体の課題となっている。更には、近年、不正請求の手口は複雑化・巧妙化していることから、対策には幅広い不正パターンの理解と高度な専門性が求められている。日新火災では、自動車保険の請求において、不正事案発見の精度向上及び早期化に向け、「PKSHA Security for Insurance」の導入が決定された。
「PKSHA Security for Insurance」は、「請求事案毎の不正スコア」及び「その根拠となる重点確認項目」を合わせて提示することを可能にするアルゴリズム。損害調査における複数の項目を学習し、不正確度の高さを示す0-100点の不正スコアを算出し、その根拠とともに案件を担当者が精度高く確認する事により、効率的に損害調査を実施できる事が期待される。また、不正請求の疑いがある事故を、より早期に発見することが可能となる。この導入により、不正請求支払いの抑止に加え、業務の大幅な効率化・標準化が見込まれる。