
文祥堂とH2Lは、遠隔ホログラム装置「HoloD(ホロディ)」の新製品を共同で開発し、8月9日より申し込みを開始する。
近年、急激にリモートワークが普及する中で、ワーカーが心身の不調を訴えるケースが出てきた。たとえば、新入社員や中途入社のワーカーの場合、上司・先輩に教えてもらう機会や対面でちょっとした話をする機会が減ってしまったことで、会社への所属感が希薄になったり、微妙なニュアンスや業務の全体像、企業文化がつかみづらく、孤独感を覚えて離職の遠因になったりすることが問題となっている。リモートワークで用いられるWeb会議やチャットツールでは、それまでの対面でのコミュニケーションを補完できているとは言い難い。そこで文祥堂とH2Lは、ホログラム装置「HoloD」を活用し、リモートワークのコミュニケ―ション課題を解決する新たな遠隔コミュニケーションを提供する。
「HoloD」は、リモートワーカーを1/1の実寸サイズで透過ホログラムに投影し、遠隔地を繋ぐシステム。リアルサイズで人を投影することにより、対面の会話で得られる空気感やニュアンスが伝えられ、これまでと違った遠隔コミュニケーションを体感できる。新製品は、専用のキャリーケースに納まるコンパクト設計で、Web会議のセッティングが苦手な人でもすぐ繋がれるようになった。投影する映像については、Webカメラの映像か自分のアバターかを選ぶことができる。アバターは、自分の顔をモデルにしたもので、リモートワーカーの頭や口の動きを再現。アバターの利用によって、身だしなみを気にすることなく相手と繋がることができる。