2022年07月07日 20:04

ヤマハは、言語や聴力への不安がない音のユニバーサルデザイン化社会の実現を目指す「SoundUD」の取り組みの一環として、スマートフォンで利用できる業務用インターホンサービス「スマホでインターホン」を開発した。

従来のインターホン専用機は、日本語がわからない外国人や、音を聴き取りづらい高齢者や障がい者の利用は困難で、機器への接触を伴う点もウィズコロナ時代には課題だった。また、専用機は設置時の工事や電源確保、機器の保守も必要なため、利用者の少ない施設にまで完備することは難しいという側面もある。さらに、少子高齢化や過疎化などによる働き手の減少や、テレワーク推進による働き方の多様化などで、施設の無人化や省人化が進んでおり、インターホン設置のニーズは高まっている。

そこでヤマハは、専用機がなくてもスマートフォンで利用でき、どこに行っても同じUI/UXで係員と対話できるインターホンサービスを開発した。本サービスは、音声での対話だけでなく、キーボード入力による文字でのやり取りや自動翻訳機能で多言語化にも対応するなど、ユニバーサルデザインに配慮しており、外国人や聴覚障がい者も利用できる。また、電源不要のSoundUDトリガーボードを貼るだけで導入できるため、導入や運用コストを大幅に削減することができる。

ヤマハはこれからも、多様なユーザーに対応するユニバーサルデザインに配慮したサービスの提供を通して、「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に貢献していく。