2022年06月28日 15:48

タカヨシは、TBMが開発する石灰石を主原料とする新素材「LIMEX Sheet(ライメックスシート)」を使用したラベル製品を、8月中旬より全国に先駆けて販売する。
世界的な人口増加と経済成長に伴う環境問題は年々深刻化しており、2030年までに不足する資源の量は約80億t。2050年までに、高い水リスクに陥る世界人口は51%と言われている。SDGsをはじめ日本でもプラスチック資源循環促進法(プラ新法)が今年4月に施行され、2030年までにバイオマスプラスチックを200万t導入という指標も掲げられた。こうした情勢を受け、タカヨシではプラスチック・紙の代替品として「LIMEX」の取扱いを開始する。
「LIMEX」 は、TBMが開発する炭酸カルシウム等の無機物を 50%以上含む無機フィラー分散系の複合素材。石油由来のプラスチックと比較し、原材料調達の工程におけるCO2の排出量を大幅に抑え、焼却時においても約58%削減が可能。環境配慮型素材として、プラスチック・紙に次ぐ第3の素材を目指して普及が進んでいる。
「LIMEX Sheet」は、様々な加工や印刷方式に対応するシート状の「LIMEX」素材。プラスチック・紙の代替として飲食店のメニュー表やパッケージ・冊子等に使用が可能。従来の印刷用紙と同じように、様々な厚さのラインナップも揃えており、今回は粘着ラベル用として、最も薄い80μmグレードを用いた基材をTBMにて開発し、タカヨシで印刷テストを実施。表側の面に印刷可能なインク受理層が塗工され、裏面には粘着剤塗工が可能となっている。