2022年06月20日 12:38

凸版印刷は、製造工場における排水の水位や水素イオン濃度を始めとする環境データを自動収集し、工場全体のリスクマネジメント強化を可能とする統合的な監視システム「e-Platch(イープラッチ)」を開発した。

同システムは、凸版印刷が2021年10月に自社工場内に構築した「環境データ自動収集システム」をベースに、パッケージ化したもの。次世代LPWA(低消費電力広域ネットワーク)規格ZETA(ゼタ)を活用し、その特長のひとつである「死角のない通信ネットワーク」上に、既存の測定器を活用したデータ自動収集システムを構築、自社工場への展開を進めてきた。今回、アナログメータの遠隔自動検針機能と専用監視アプリケーションを新たに追加することで、環境データの分析やレポート生成まで含めた統合モニタリングを実現した。同システムにより、工場・施設での環境保全や点検作業の負荷を軽減、効率化できるとともに、人的リソースの能動的な環境保全活動への割り当てが可能となる。

凸版印刷は、「e-Platch」を、環境データの収集に課題を抱える顧客向けに、環境保全DXトータルソリューションとして12月より販売を開始し、2023年度中に、試験導入も含め100件の採用を目指す。同システムは、6月29日~7月1日に開催される「第1回 ローカル5G/IoT活用展」(会場:東京ビッグサイト)のZETAアライアンスブース内凸版印刷コーナー(西1ホール小間番号3-6)に展示される。

凸版印刷 / 「第1回 ローカル5G/IoT活用展」公式サイト