2022年04月22日 12:50

日立製作所は、中国・アジアにおける昇降機事業基盤の強化に向けて、台湾の昇降機製造・販売・サービス子会社である永大機電工業股份有限公司を完全子会社化した。
日立は、永大機電の発行済株式を1株当たり65.1台湾ドル(約285円)で株式交換によって全て取得。100%子会社での保有を含めて、同株式交換以前に永大機電の発行済株式総数の71.1%を保有しており、同株式交換における株式取得価額は約76億台湾ドル(約333億円)となる。なお、永大機電の株式は、台湾証券取引所に上場していたが、同株式交換をもって上場廃止となった。また、永大機電は、董事会にて日立永大電梯股份有限公司に社名を変更することを決議した。
永大機電は、1966年に設立された台湾地域最大の昇降機事業会社で、中国大陸においても集合住宅用を中心に事業展開しており、大手の一角を占めている。日立は、永大機電の設立直後に業務提携し、1968年には出資を行い、50年以上にわたって協業関係を継続してきた。日立は、今後、日立の強みであるIoTなどのデジタル技術や、環境技術の導入を進めることにより、日立永大電梯の製品競争力の強化や保全サービスの高度化を図るなど、日立永大電梯との連携強化を加速。両社のシナジーを最大化することで、中国・アジアにおける昇降機の新設台数の拡大と、保全台数規模の拡大による収益性の向上を実現し、ビルソリューション分野のグローバルリーダーをめざす。