2022年03月23日 12:58

農業ロボットベンチャーのAGRIST(アグリスト)は、2022年秋からレンタルサービスを開始するピーマン自動収穫ロボット「L」の最新モデルを発表した。今回新たに3軸の水平多関節アームを搭載し、収穫範囲が拡大。AIの判断により最適な角度から収穫アプローチを行うことで、誤って枝葉を切ることなく「安心・安全・確実にピーマンを収穫する」ロボットを実現した。

また、従来の収穫ハンドに搭載しているカメラに加え、ロボット底部に新たに広範囲の探専用カメラを搭載。株の低い領域を探索専用カメラが、高い領域を収穫ハンドカメラが探索することにより、探索効率及び収穫速度を大幅に向上させている。

さらに、AIがピーマンの手前に枝を認識した場合に収穫アプローチを中断し、枝切りを防止する機能を実装した。費用は、初期導入費用150万円(税別)に加え、ロボットが収穫したピーマンの出荷額の10%が毎月の手数料となる料金モデル(10アール分のワイヤー設置費用を含む)。

同社では今回発表した最新モデルを「市場投入モデル」と位置付け、2022年秋からのレンタルサービス開始に向けて利用者を募集する。2022年秋からの「L」レンタルサービス開始に先駆けて、今回発表した最新モデルを、4月上旬より鹿児島県の農業法人においてパイロット導入を開始。一般の農家の圃場で実際に導入して得られたデータやユーザーとしての声を、「L」の更なる改良に反映させる。詳しくはこちら