2021年11月15日 15:39

東大発人工サンゴ礁ベンチャーの株式会社イノカとロート製薬は、11月15日より、子どもたちが都内でサンゴ礁の生態系を観察・研究できる環境を提供。自らの探究心を育む教育プログラムの構築を行うべく、協業を開始する。
生物多様性や環境保全に対する国際的な機運が高まる中、将来を担う子どもたちにESD(Education for Sustainable Development、持続可能な開発のための教育)を広めていくことは必要不可欠。一方で、自然の少ない都心部では、本物の自然を活用して学ぶ(自然教育)機会は限られている。不透明性が増す未来社会を生きる子どもたちにとって、自己再生力(Resiliency)を身に着ける効果的な学びと言える。
今回第一弾として「UR都市機構」が運営管理し、今年10月にリニューアルオープンした「新虎小屋」に、海の生き物の住処であるサンゴ礁生態系を再現した巨大な水槽を設置する。海洋生物の25%にあたる約9万種のすみかであるサンゴは、20年後に70~90%激減が予想されている。餌やりや生き物の観察・水槽のメンテナンスなど水槽の管理を通じて地域の子どもたちに対して環境教育を提供する。
今後、海洋生物・環境・現状と課題に触れることで得られる認知・非認知スキルにも着目したプログラムの提供を行い、子どもたちの興味・関心に直結する取組を推進していく。