2021年11月15日 15:30

株式会社「天夢人」より、11月17日、鉄道まるわかり第14巻「近畿日本鉄道のすべて」が刊行される。鉄道会社などのワンテーマを深く掘り下げ、鉄道ファンから沿線住民、就職活動生まで、幅広い層から支持を集めている「鉄道まるわかり」シリーズ。第14巻は、日本最大の私鉄、近畿日本鉄道がテーマとなる。

近畿日本鉄道(近鉄)は、大阪と奈良を結ぶ大阪電気軌道(1910年設立)をルーツとし、周辺の数々の鉄道会社を合併して1944年に発足した。日本の私鉄で最長の営業キロを誇り、運輸事業のほか、不動産、流通、ホテル・レジャー、その他の各事業を展開している。特急専用車による都市間輸送も有名で、古くは近鉄特急の代名詞ともなった「ビスタカー」、近年は伊勢志摩への観光特急「しまかぜ」、名阪特急の「ひのとり」などで注目を集めている。

本書では、企業、路線、駅、車両、歴史、魅力の6章構成。第1章では、現在の近鉄が手広く展開する各事業の主要企業や特徴を解説。第2章では、近畿日本鉄道の全23線を解説し、全駅名・駅間距離を掲載した。また第3章では、近鉄の全279駅から、ターミナルやジャンクションとなる駅を中心に12駅を紹介。

さらに第4章では、特急車を名阪ノンストップ、観光特急、汎用特急、団体専用の順に解説。通勤車は車体の違いを中心に系統を分類して紹介。数々の会社が合併して成立した経緯から車種の多い旧型車は、代表的なものを取り上げるなど、近畿日本鉄道の膨大な情報から、知っておきたい内容を抽出して分かりやすく解説している。定価1980円(税込)。