2021年11月02日 12:39

German Bionicは、11月2日、広島県福山市に本社を置くエフピコ物流に、世界初のコネクテッド・パワースーツ Cray Xが導入されたことを明らかにした。Cray Xスマート・パワースーツは人の知性と機械のパワーを組み合わせ、装着者の動作をサポート/強化することで、職場での事故や筋肉の圧迫による疾病を予防する。

エフピコ物流は、全国に配置された配送センターで、3万5000アイテム以上の商品の保管・在庫管理、出荷、配送を行っている。若年層労働人口の減少などロジスティクス事業を取り巻く環境の変化に対応すべく、自動ソーターシステムの導入を始め物流改善の取り組みをこれまでも進めてきた。

しかし、1枚は非常に軽量な食品トレーも、配送センターでの取り扱い時には密度を高めて梱包され、20kg近くになることもある。また、商品の出荷に向けた作業ではベルトコンベアへの商品投入など、トラックへの搬入時のピークタイムの負荷低減が課題とされている。そこで、センター内での食品トレーの配送取り扱時の負担低減、生産性の向上にむけて、2021年7月よりGerman Bionicと複数拠点にわたるCray Xパワースーツの評価が実施された。

各配送センターでは複数の作業シーンでシフトをまたいでの評価を実施、更なる活用を目指し、九州配送センターへの初期導入が決定。多拠点・他工程でのさらなる活用を目指し、初期導入の九州配送センター(佐賀県神埼郡)を始め、同社の配送センター5拠点での活用を予定している。