
テレノイドケアは、隆生福祉会との1年間の実証を行い、高齢者の好み、個性、ケアの注意点をケアスタッフ間で共有し、悩みを相談できるSaaS型サービス「ChatterBox(チャターボックス)」を開発、販売を開始する。
隆生福祉会のデイサービスで行ったアンケート調査からは、8割の職員が過去に「盛り上がる話題が分からず沈黙になった経験」をしていた。相手の嫌いな話題で怒らせたことは3割が経験している。「新規で担当する相手とのコミュニケーション」で不安を感じているケアスタッフは多い。アプリに情報を集約し、手早く確認できる環境が整えば、ケアする側が安心して仕事ができるだけでなく、ケアされる側もどのスタッフからも同じ品質のサービスが受けられるメリットがある。
「ChatterBox」では、高齢者の個人ページはプロフィール要素とケアの注意点要素で構成されている(オリジナルアバター、好きなこと・嫌いなこと、歴代ニックネーム、できごと年表、Q&A、フォロワー)。ケアスタッフと高齢者は80年以上年齢に差があるケースもあり、どのような時代を生きてきたかを理解するヒントも必要だ。そのため、できごと年表では当時の流行と自分史を一体表示できるようになっていて、話題のヒント集としても使える。Q&Aではケアの注意点を入力するだけでなく、質問投稿に対して各自が自分の意見を回答できるため、ケア方針を決める会議の役目も果たせる。
価格は、「スモール」(2ユニット以下の入居施設)月額1万3200円、「ベーシック」(3以上8ユニット以下の入居施設)月額1万9800円(すべて税込)。