2021年10月05日 12:50

凸版印刷は、商品情報を管理できる低価格のUHF帯ICタグ「SMARTICS-U(スマーティックス・ユー)」の新たなラインナップとして、FSC認証紙をアンテナ基材にした環境配慮型ICタグラベルを開発、10月より販売を開始する。

製造や物流の業界では、工場内の材料や在庫、設備の管理から生産管理、配送まで全ての工程をICタグなどのデバイス技術を使ってインターネットで接続し、管理することで、業務の効率化や生産性・品質の向上を目指すスマート化が進んでいる。このような背景のもと、凸版印刷は製品(モノ)や商品の情報を管理できる低価格のUHF帯ICタグ「SMARTICS-U」シリーズを展開している。

今回、「SMARTICS-U」の新たなラインナップとして、紙基材のアンテナからなる環境配慮型ICタグラベルを開発。ICタグラベルにおいてもプラスチックを使用しない環境配慮型の製品を提供することが可能となった。ICタグのアンテナは、基材上に導電性インキを用いて印刷によって形成する。アンテナ基材に紙を用いると、通信距離が短く、十分な通信性能が得られなかった。今回同社が開発した独自技術により、通信性能を維持した紙のアンテナを開発。プラスチックを使用しない環境配慮型ICタグラベルを実現した。なお、同製品を含む「SMARTICS-U」シリーズは、10月6日~8日まで開催される「第23回 自動認識総合展」の凸版印刷ブースにて展示する。

価格は、紙のアンテナを使用していない、従来のICタグラベルに比較して、約10%増しとなる。

「自動認識総合展」公式サイト