2020年05月15日 11:15

ダイヤモンド・ヒューマンリソースは、2021年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に「就職先人気企業ランキング調査」を実施した。
1978年の調査開始以来43年度目を数える本調査は12月発表の早期(夏)ランキングに続く後期(春)調査となる。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、就職情報会社の主催する合同イベント、大学就職部の主催する学内合同説明会、さらには企業の会社説明会も開催自粛が相次ぎ、唯一Webによる説明会や面接が展開される過去にない状況となり、学生の困惑する声が多く聞かれている。緊急事態宣言が発出されたのは4月7日と調査期間終了の5日前ということもあり、本ランキング調査の結果に大きな影響は見られないものの、日に日に状況が悪化する中で学生の安定志向は高まり、総合商社、大手金融機関、デベロッパーといった大手企業に人気が集中する結果となった。
文系男子ランキングでは、伊藤忠商事が早期調査に引き続き1位となったほか、総合商社がトップ10に5社ランクイン。理系男子ランキングでは、1位が三菱商事、2位伊藤忠商事、3位住友商事と上位を独占したほか、総合商社が6社ランクインする結果となった。
文系女子ランキングでは、東京海上日動火災保険が2年ぶりの首位に返り咲いたほか、三井住友海上火災保険が6位と大手損害保険がトップ10に2社ランクイン。理系女子ランキングでは、東京海上日動火災保険は17年調査以来2度目の1位となり文系女子と合わせて2冠に輝いた。