2014年10月28日 19:20

フランス当局は、パリ郊外ボビニーで暮らすロマの人びとに対し、強制立ち退きを行おうとしている。適切な代替住居が用意されていないため、強制立ち退きが執行されると、多くの家族は路上生活に追いやられる。当局は、ロマの人びとと十分な協議を行い、当事者が納得できる適切な代替住居が提供できるまで立ち退きを中止すべきだ。
フランス当局の計画は、ロマの人びととの人権をまったく無視したものであるといえるだろう。数カ月間、ロマの家族を地域社会に溶け込ませるために、さまざまな努力が行われきたが、強制立ち退きでそれらすべてが無駄になる。
フランスで強制退去させられているロマの数は年々増えていて、今年に入ってからもカレーやマルセイユなどで、行われている。ボビニーでの強制退去計画で、ロマの人びとへの差別が依然として厳しいことが浮き彫りになった。